3日、新宿山吹高校自治委員会の磯田航太郎議長兼会長が、新入生歓迎演説音声を動画投稿サイト「YouTube」に公開した。

演説全文

新宿山吹高校に入学する新入生の皆さん、おめでとうございます!新宿山吹高校自治委員会議長兼会長の磯田航太郎です。先月29日、夏日の炎天下の中、自治委員会主催のお花見会に出席してくれた新入生のみなさん、本当にありがとうございます。人狼楽しかったですね。

さて、先輩達もそうですが、多くの山吹校民は、新宿山吹高校に入学するまで色々つらい経験を経ています。新入生の方々もそうだと思います。いじめ、機能不全家庭、教員からの人権侵害、体罰、不登校、高校中退など、思い出したくもないこともあるかもしれません。しかし、新宿山吹高校は「明るい無縁社会」と呼ばれています。これまでの「しがらみ」を断ち切って人生の再起動ができる学校なのです。

新宿山吹高校の特徴は、「自己管理」「不干渉」「自由」です。よくある「自由な校風」を標榜する学校ですら、何だかんだ言って、進学実績や遅刻欠席などなど一定の規制がかかります。

しかし新宿山吹高校は違います。進学実績も個人の裁量、自称進学校のように膨大な宿題を課されたり、進学実績ありきの指導は行われません。良い大学に行きたい人は自分自身で全て計画し、実行していく自由があります。遅刻欠席も個人の裁量です。チャイムはなりません。授業時間が始まってから15分以内であれば遅刻として出席扱いが取られます。

欠席は一定数を超えると単位を落としてしまいますが、あくまでこれも自己管理。体調が悪い、精神的に不調、でも学校行かなきゃ怒られる、なんてことはありません。休みたければ自由に休めますし、教職員は何も言いません。全て自由です。

というのは、タテマエで!

昨今、これら今まで新宿山吹高校の特色として守られてきたものが一気に破壊されつつあるのも実情です。

昨年度、文部科学省は都立新宿山吹高校をSPH、スーパープロフェッショナルハイスクールに指定しました。これを機に新宿山吹高校当局は全日化の動きを強めています。全日化とはすなわち、山吹が普通の全日制高校のような規則に縛られ、教員に干渉される自由のない学校になっていくということです。

おととしは、入試の内申比率が20:3から7:3に改悪されました。新宿山吹高校が本来ターゲットとすべき層の救済は放棄され、不登校児から希望は奪われました。

これまでは無かった、ラウンジへの授業直前の校長や副校長による巡回と、授業参加呼びかけ。これは、授業参加を生徒自身が自己管理するという新宿山吹高校のこれまでの伝統的自由に反します。

そして、昨年はSPH指定で情報科教職員が浮かれ、全日化に向けた動きが加速しました。 さらに、教員によるモラハラや、いじめの隠蔽、恫喝や強要などを含む強圧的指導など、昨今の教員による教育活動への姿勢は管理教育的であり、新宿山吹高校の校風に合致するものではありません。

これらを受け、私たち新宿山吹高校自治委員会は、昨年12月1日に正式に発足しました。私たちは伝統的な新宿山吹高校の消極的自由、不干渉、個人の尊重という三大校風を守るべく、立ち上がりました。止まらない全日化に歯止めをかけ、本来の新宿山吹の姿を取り戻さなくてはならないのです。

発足以来、我々の活動は順調に進展しています。先日は新入生歓迎お花見会を無事開くことができました。また、教職員の教育活動評価アンケートも集計段階に入りました。その他の様々な企画も現在内部で進められています。

もう誰も私たちを止めることはできません。校民の自由、権利、地位向上、自治のため、私たちは前に進み続けます。私たちは在野の第二生徒会として、校民の皆さんに寄り添い、自治活動を行っていきます。

困ったことがあったり、相談したいことがあったら気軽に声をかけてください。私たちはどんな時も校民の皆さんの味方です。皆さん校民登録をして、自治委員会に参加しましょう。入学式で皆さんとお会いできるのをお待ちしています!