2016年3月25日号(第4号)掲載

 新入生の皆さん、山吹には慣れましたか?山吹病にはかかっていませんか?今回も前回に引き続き、本校の部活をいくつかご紹介します。

※プライバシー保護の観点から、生徒の名前が記載されている箇所については一部表記を改変しています。

年中、水泳に取り組める 水泳部 

   山吹で、ほかの学校より優れている施設は何か?私はこう聞かれたら間違いなくプールと答えるだろう。山吹のプールは室内温水プールとなっており、寒い冬でも泳ぐことが可能だ。そのため、山吹の水泳部は非常に活発な活動をしている。その活動時間の多さは山吹の部活の中でも多い方である。そして、その多い活動時間を利用し、真面目に練習にも取り組んでいる。

 その活動と練習の賜物か、昨年度、山吹の水泳部は年に一度の定時制通信制の大会で総合5位という好成績を残した。次の大会ではもっと良い成績を残してくれることだろう。


 また、水泳というものは非常に有効なエクササイズにもなる。心肺が鍛えられたり、風邪をひきにくくなったり、基礎体力がついたりするといったプラスの効果が報告されている。さらに、山吹の水泳部は自由に泳ぐことができるのも特徴だ。


 水泳部は、ガツガツ泳いで大会に出てみたい人、エクササイズとして利用したい人、どちらにもおすすめの部活だ。活動時間も様々な時間がるので、水泳に少しでも興味があるなら、入部をお勧めする。

  • 部活名:水泳部
  • 活動場所、時間:プール 月曜7~10、火曜9~10、水曜3~4、木曜9~10、金曜7~8
  • 顧問:和田教諭(情報科),神原教諭(体育科),牛島教諭(情報科),滝教諭(英語科)

※掲載当時の情報です。現在の状況については現在の顧問又は生活指導部までお問い合わせ頂くか、部活動紹介の冊子をご参照ください。
※牛島・滝両教諭は既に本校から異動しています。

僕と一緒に星を見よう ハイキング部

ハイキング部

 ハイキング部は本校でも比較的活動的な部活だ。本校のハイキング部はハイキングと名乗ってはいるもののれっきとした登山部である。

 部長によると、基本的な活動は月1回の日帰り登山と、夏と秋に行う合宿があるとのことだ。

 日帰り登山は原則日曜日に行うものの、部員の都合に合わせるとのこと。この日帰り登山では高さ600メートルから1000メートルの間の山を登る。部員の一人は、「全くの素人で全く山登った事ないけれども、それでも楽しく喋りながら、写真撮りながら登れる山」と述べており、初心者の部員でも安心してハイキングできることをアピールしていた。

 合宿は夏は3泊4日で、秋は2泊3日でそれぞれ行われる。この合宿は日帰り登山の延長で行われ、日帰りと異なり時間がある分のんびり歩くことができる。また、合宿前に体力トレーニングを行い、万全の体制で合宿に臨む。

 部活の雰囲気について、部員は「ざっくばらんで緩い関係」と表現しており、意外と参加しやすいようだ。

 最後に部長は新入生に向けて次のようなメッセージを送った。

「体力に不安のある人が多いと思うが、慣れるので心配無用。また、泊まりや対人関係が不安な人も心配はいりません。ぜひ(山頂で)星を見てください。」

  • 部活名:ハイキング部
  • 活動日、活動場所:月1回原則日曜
  • 顧問:伊藤麻紀教諭(理科・5階生物準備室)

※掲載当時の情報です。現在の状況については現在の顧問又は生活指導部までお問い合わせ頂くか、部活動紹介の冊子をご参照ください。

※伊藤麻紀教諭はすでに本校から異動しました。

日本舞踊と百人一首 日本の伝統文化に親しめる 伝統文化研究会

伝統文化研究会

 日本舞踊部に行ってきました。一階の作法室というところでこの部は活動しています。ほかの部に比べて地味な印象は否めない日本舞踊部。一体どのような活動をしているのでしょうか。

 まず、部員は定時制で6人、通信制で6人の計12人です。主な活動は百人一首と日本舞踊に分かれるそうです。ずっと踊ってるのかと思ってたら百人一首もやってるのですね。片方でも参加okだそうです。ちなみに講師の先生はプロだそうです。

 発表の機会は年に十数回あるそうで、文化祭や地域のお年寄り、子供に向かって発表するそうです。地域との交流が多いのもこの部の特徴ですね。部長曰く、「ゆりかごから棺桶まで日本舞踊を楽しませてやるよ」だそうです。

 今回日本舞踊部に行ってきて、最初は堅苦しいイメージでしたが、そんなことはありませんでした。僕の質問にも感じよく答えてくれましたし、何より和やかな雰囲気が充満していました。とても感じのいい雰囲気の中で真面目に活動している印象を受けました。それと、かわいい女の子がいっぱいいます。

  • 部活名:伝統文化研究会
  • 活動日、活動場所:水曜(部員で相談して決めるので仮)、土曜15:00~17:30、百人一首 火曜、金曜の昼休み(仮)
  • 顧問:通信制・高橋教諭(1階通信制職員室)

※掲載当時の情報です。現在の状況については現在の顧問又は生活指導部までお問い合わせ頂くか、部活動紹介の冊子をご参照ください。

現代まで続く書の文化 書道部

書道部

 日本伝統の中で「書道」を忘れてはならない。漢字の輸入と同時期に誕生した日本の書道文化は今日においても一瞬たりとも途切れることなく生活の中に溶け込んでいる。仏教由来による写経から始まったとされる書道はその当時の目的でもあった複写もまた、今日、書道の中核を担うものとしてその立場にある。

 活版印刷が文字の複雑さゆえに流行らなかったアジア圏ならではの伝統芸能でもある(もちろん、西洋などでもカリグラフィーとして書道が存在する)。

 また、芸術としての高い素質を有する書道は美術の一派ととらえても言いすぎることもなく、創意工夫に富んだ作品もまた生まれている。

 それを部活として取り組む、書道部は聞く話では部員同士の垣根は低く、5月からというほかの部活動では参入しにくい時期でも問題なく参加できるだろう。

  • 部活名:書道部
  • 活動日、活動場所:詳細は顧問に確認してください。
  • 顧問:今村扶貴子講師(4階・芸術準備室…非常勤)

※掲載当時の情報です。現在の状況については現在の顧問又は生活指導部までお問い合わせ頂くか、部活動紹介の冊子をご参照ください。

ゆったり和の心を学ぶ 茶道部

茶道部

 伝統を維持しつつそれ以上のことをする―近年、こうした発想に基づいて伝統的な文化の改革が行われつつある。華道や香道にも見られるように経験者・後継者の不足に喘ぐ現状からの脱却を狙うものとして知られている。

 そもそもの茶の湯とは「精神修行」の一環であり、厳格かつ格式高いものだ。それは作法の一つ一つに表れており、今日の日本文化の一翼を担っているものとして今なおその威光を放っている。しかし、厳格さが「開放的な」要素を欠落させていることで茶道へと足を踏み入れづらくなっている。

 従来であれば厳格となるべきところを排して敢えて開放的な茶道を行う。この戦略はかつての「精神修行」という伝統からやや離れたところにある。本校の茶道部はそれを最も私たちに近いところで体現したと言えよう。

 今まで茶道をしたことがある者はこの記事を読む諸君のうちにどれほどいるのだろうか。果たしてそのうちのどれほどが自らの意思で茶道を経験することとなったか。そこに茶道部は目を付けたのである。

 この極寒の冬の無機物的な都会のなかに佇む中で冷え切った心を。隠れ家を思わせる暖かい和の空気溢れる畳の部屋に腰をかけて、そして茶を立てて、和菓子の甘味に舌づつみを打ち、冷え切った心と体を内側から溶かすような茶を味わう。その喜びとは恐らくして筆者の稚拙な文章の行間からは望めないだろう。そもそも、実際に冷え切った心と体を温める際の感覚とは筆舌に尽くしがたいのである。従来の喫茶店にあるような「喫茶」を楽しむのではなく「時間と感覚」を楽しむのである。

 ゆったりとした心意気で、伝統という堅苦しいものは少し置いておき。しかし「おもてなし」の心は忘れずに時と空間をしばしの間に楽しむことこそこの茶道部の真髄といえる。その為には部員の訓練を惜しむことはない。記者が既に取材に到着した頃からそうした訓練は始まっていた。「ここはこうして…少し左に…」「このお皿はこちらの向きから…」こうした訓練は全くの素人である記者にはやはりこれが茶道であると感じさせる。優しさ、空間に対する美意識を持ちながらそれを引き起こすために甘くない訓練を行う。伝統や習慣という形骸化したものではなく、その奥に本来あった核の部分をこうして鍛えているのである。そうして文化祭時にはゆったりと、おもてなしをするそうだ。

 ここの抹茶を二、三杯頂いたのだがその味の深み、とても高校生のものとは思えないものだ。 是非ともこの機会に抹茶、ひいては茶道というものに興味を抱いていただきたい次第だ。

  • 部活名:茶道部
  • 活動日、活動場所:顧問に確認してください
  • 顧問:金子佳代主任教諭(日本史・4階進路指導室)

※掲載当時の情報です。現在の状況については現在の顧問又は生活指導部までお問い合わせ頂くか、部活動紹介の冊子をご参照ください。
※金子教諭は既に都立墨田工業高校に異動しました。