学校当局が磯田氏を追い掛け回し、指導を受けるよう強要しようとしているが、これは明らかに不公正であり、ダブルスタンダードの極みだ。なぜこう言えるのか具体的に指摘すると、当局は磯田氏以外への教育的指導についてはまるで疎かだからだ。例えばツイッター上で誹謗中傷された生徒が被害をメールや内容証明郵便で訴えたが、学校当局は1週間以上もこれを放置した上、被害生徒からの事情聴取や心理的ケアを怠った。また、加害生徒への指導への着手も圧倒的に遅く、被害生徒の家族への対応も非常に高圧的で不誠実だったそうだ。

 磯田氏に対しては、ツイッターの記述内容を削除することを要求しながら、本来迅速に対応すべきツイッター上での「いじめ」行為には全く対応しない。挙句の果てには、磯田氏には自主退学を勧告しておきながら、当該誹謗中傷事案の加害生徒に対してそのような対応をとったという情報は全くない。これをダブルスタンダードと言わずして何と言おうか。

 そのほかにも本紙前編集長の平松氏に対しては平身低頭に記事の改稿を要求しておきながら、磯田氏には身体拘束と恫喝を行う副校長の不公平な対応からもこの学校のアンフェアーな体質が明らかになっている。それが影響しているのか自治委員会に対して何件か校内での相談室によるいじめの隠蔽や教職員によるハラスメント行為に関する情報が提供されている模様だ。

 果たしてこのような腐敗し、破綻している学校権力に生徒を教育的指導する正当性があるのだろうか。教育は全ての子どもたちを平等に公正に扱わなければならない。指導においても同様だ。生徒ごとに指導内容を極端に変化させることは著しく公平性・公正さを欠く指導である。このようなことがまかり通る時点でそれは教育的指導として正当性を失っているのだ。教育の現場でダブルスタンダードを行うことは健全な青少年の教育の場として不適切であり、許されない。学校当局は今一度公教育について再考するべきではないだろうか。

(論説委員)