23日、新宿山吹高校自治委員会の磯田航太郎議長兼会長と、都立新宿山吹高等学校の梶山隆統括校長が首脳会談を行った。この首脳会談は自治委員会側が都教委を通じて申し入れたもので、紛争中の両者が初めて対話の場を持った。

 磯田議長は梶山校長に対して現在係争中の事案について早期終結のため、政治的決着を図る意向を示し、相互に柔軟な形で政治的決着を図りたい旨を示唆した。その上で磯田議長は、学校当局のこれまでの言動について問題点を指摘し、校民(生徒)の自由・自治を保障すべきことや校民からの要望をなどを伝えた。自治委員会側は24カ条にわたる要求事項を学校当局に提示し、学校当局に抜本的な運営改革を求めた。

自治委員会高官、要求事項の概要明かす

 自治委員会高官は本紙記者に対し、首脳会談の内容について次のように明かした。

「シンボリックなものとしては、やはり言論・表現の自由、集会・結社の自由を認め、あらゆる校民の制作物への検閲をやめろと要求したことだ。これまで校内新聞に対する不当検閲や発行妨害などが行われ、校民の自由な表現活動が妨げられてきた。これは憲法上重大な問題であり、対処していく必要があると考えた。
次に重要だと言えるのは、空き教室の自由利用を要求するとともに、施設の校民による自主管理を要求したものだ。学校は校民が存在しなければ成立しない。つまりこれは校民が学校の主人公であり、主権者たるべき存在であるということだ。
そのほか重要なこととしては、職員会議などの教員の会議に、自治委員会や生徒会、保護者会の代表者を参加させ、学校運営に主体的に関与させよというものだろう。教員だけが密室で何もかも決めるのは教育サービスの消費者である校民(生徒)やその保護者を軽視しているもので、あまりに不健全だろう。
そのほかにも自治委員会に寄せられた校民の声として、トイレが汚い・壊れているので清掃や修繕を強化してほしいという要望、自習室の机についている棚が邪魔なので取り払ってほしいという要望、自習室の冷暖房の温度調整に関しての要望、生徒会費の強制一括徴収に納得がいかないので学校当局に説明を要求するもの、相談室担当教員の相談により心が傷ついたという校民がいることなどを伝え、学校当局に対応または説明を要求した。」

梶山校長、校民の声に関心も回答せず

 梶山校長は磯田議長の説明や要求について、注意深く耳を傾ける姿勢を取るなど関心を持っている様子だった。しかし梶山校長は冒頭時点で決着がついている問題を蒸し返すなど論点をそらす行為を繰り返し、誠実に回答する姿勢を見せなかった。

 自治委員会高官は校長の姿勢を「誠実さに欠ける点が見られたのは残念だ」と批判したものの、引き続き粘り強く対話を続けていく意向を示した。

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(本紙編集局)