東京都立新宿山吹高校の出願が締め切られ、入試の倍率が発表された。東京都教育委員会ホームページによると、今年は普通科1学年相当が100名の定員に対し、152名(男78・女74)の出願があり、倍率は1.52となった。また、普通科2学年相当以上が50名の定員に対し、6名(男2・女4)の出願があり、倍率は0.12となったほか、情報科1学年相当が46名の定員に対し、57名(男41・女16)の出願があり、倍率は1.24となった。
昨年比では普通科1学年相当が1.45から1.52に0.13上昇、情報科1学年相当が1.37から1.24と0.13低下した。普通科1学年相当は昨年より志願者数が7名増えたものの、学園紛争が起こる以前の年度の水準には到底及ばない数値となり、過去6年の中で2番目に倍率が低かった2014年に次ぐ水準となっている。
また、情報科ではSPH指定を受けてIT企業や団体と連携した様々なプロジェクトを実施してきたものの、昨年より更に倍率が低下してしまった。このことからもSPHを前面に押し出した情報科教育を学校の特色とする学校当局の目論見は脆くも崩れ去ったといえるだろう。
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(本紙編集局)