本校OBで現・The Interschool Journal編集長の平松けんじ氏(日本自治委員会議長、前YAMABUKI JOURNAL編集長)は、先月27日、柴山昌彦文部科学大臣(当時)の閣議後記者会見に参加し、先月24日に柴山氏が応援演説に向かった先で大学入試改革に反対する大学生が排除された問題を追及した。


※平松氏と柴山文科相(当時)の質疑応答は12:30~ 
ISJ編集長・平松けんじ(以下平松)「大臣が埼玉県知事選の応援に行かれた際、大学入試改革白紙撤回を求める大学生が排除されたと思いますが、この件についてご存知だと思いますけれども、大臣はこの大学生について『喚き散らしていた』とツイートされていました。『対話的な学び』を推進されている文部科学省の大臣としてこの発言は『対話的な姿勢』であるとお考えでしょうか?大臣のご見解をお伺いしたいと思います。」

柴山文科相(以下柴山)「8月24日、今おっしゃったとおり、大宮駅の西口で、私共与党が応援をしている候補の最終街頭演説が開催をされたんですけれども、私は開始時間から少し遅れてですね、現場に到着をして、先行して実施されている、同じ警護対象者である自民党の関口参議院会長ですとか、あるいは公明党の西田まこと埼玉県代表などの演説が終わるのを街宣車の中で待っていたところであります。ただそれが終わってですね、私が街宣車の上に昇って、そして通りあるいは通りの向かい側にあるそごう店に向かって演説を始めるやいなや、多くの聴衆あるいはこの街頭演説会についてご準備を頂いていた方々がいらっしゃった。街宣車の後ろの部分からですね、『柴山やめろ』とか『(英語)民間試験撤回』とかそういうことを大声で怒鳴る声がワァーと響いてきた。私はマイクを使って演説をしていたんですけれども、明らかに私の耳にも届くような形でまぁそういう発声をされたということであります。もちろん表現の自由は最大限保障されなければいけないということは当然なんですけれども、あのー主権者の権利としてですね、やはりあの選挙活動の円滑ですとか、あるいは自由というのも非常に重要な権利だと思います。あのー当該演説会に集まっておられた方々はその街頭演説会の候補者あるいは応援弁士の発言をですね、聞きたいと思って来られてるわけですから、ま、私は大声を出したり、通りがかりに野次を発することはともかくですね、そういうことをするということは権利として保障されているとは言えないのではないか。そういう風に思っております。そういう意味からそのようなツイートをさせていただきました。」

「サイレントマジョリティー」発言は朝日ソース 文科省は調査しておらず
 この他にも柴山氏は、同氏が以前ツイートしていた「(大学入試改革について)サイレントマジョリティーは賛成」という発言について、本紙記者から根拠を聞かれ、次のように答えている。

平松「大臣は大学入試改革に反対する声に対してですね、『サイレントマジョリティーは賛成である』とツイートされておられましたが、賛成派が多数であるという根拠は何でしょうか?具体的なデータ等教えていただけますか?」

柴山「これも私のツイッターで以前リツイートをさせていただいたと思うんですけれども、あの朝日新聞さんがですね、実施した保護者のアンケートによると、4技能改革を行うべきだというアンケートがですね、えー、まぁ、それを行うべきでないというアンケートよりもかなり多数を示していたというグラフが出ておりましたので、えー、それについて私がコメントしたもの。」

平松「文部科学省として調査したわけではないんですね?要するに。」

柴山「文部科学省として調査をしたんじゃありませんけれども、先ほど申し上げたような形で公にされているデータが頭にあったものですからそのように申し上げました。」

※この記事中の文部科学大臣会見の書き起こしはISJ記事のものを使用しています。

(本紙編集局)