具合の悪い女性
 新宿山吹高校当局は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、出席停止の適用範囲を拡大することとした。

 これにより、新型コロナウイルスの感染が確認された山吹生のみならず、感染が疑われる症状のある山吹生や、感染予防の観点から保護者(成人の場合は本人でも可)が登校させない場合も出席停止として扱われる。

 ただし、感染が疑われる際に出席停止の扱いを受ける場合には、医師の証明書は不要であるものの、保護者(成人の場合は本人でも可)が担任に連絡しなければならないとされている。また、感染予防の観点から保護者が山吹生を登校させない場合でも、必ずしも出席停止として扱われる訳ではなく、その事情や理由をもとに学校当局が出席停止として扱うかどうかを判断することとなる。

 なお、新宿山吹高校当局は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から、山吹生に対しマスクの着用を求めたり、鼻をかんだティッシュなどを各自で持参したビニール袋に入れて持ち帰るように促している。

磯田自治長「登校の可否を保護者に一任することに懸念」

 一方で、新宿山吹高校自治委員会の磯田航太郎自治長は学校当局のやり方に「ノー」を唱えた。

 磯田自治長は本紙の取材に対し、今回の学校当局による出席停止の適用範囲拡大について、「『保護者が担任に連絡』だの『保護者が登校させない』だの、判断するのが保護者の仕事になっている。我が校(=新宿山吹高校)で、登校するかしないかを保護者に一任するような運用をしていいのか。」という点を指摘。その上で、学校当局に対し、「本来、登校するかどうかのは山吹生本人が判断するのが山吹の校風だったはずだ。山吹生の中には、保護者が子どもの面倒を碌に見ていないような機能不全家庭で過ごしている人もいることも忘れないでほしい。」と語っている。

(本紙編集局)