新宿山吹高校自治委員会が先月20日に開いた臨時の自治委員会議で、新型コロナウイルス感染症に関係する緊急要求事項に生徒会を廃止して、自治委員会に統合することを認める要求を決定していたことがわかった。

 自治委員会事務局の部長級幹部によると、紛争の事実上の終結により、自治委員会が山吹生の権利擁護や学校生活改善に本格的に取り組むことができるようになるため、生徒会と一部業務内容が重複するというのが理由の一つ。可決された要求では「新型コロナウイルス感染症による緊急事態下」であることから山吹生の意見表明のプラットフォームを一元化することを求めている。

 「生徒会と自治委員会が並立することでいいじゃないか」という声もあるが、自治委員会事務局の部長級幹部はこう反論する。
 「生徒会はこれまで山吹生のために何をしてきたのか、会費だけ取り、山吹生の権利を守るだとか、生活を守るだとかそういうことをしていたのか。『SNSマナー』とか学校当局から求められたことだけをただ淡々とやる生活指導部の下請けを続けてきたではないか。
 我々自治委員会は学校の下請けではなく、対等な立場で山吹生の権利と生活を守る。ただそれに徹する。どちらが生徒自治機関の本分を果たしているかは自明だろう。もはや生徒会の役割は失われている。」