【写真=磯田自治委議長に立ちふさがりビラ撒きを妨害する滝口則次主幹教諭(右)と携帯電話で磯田氏を撮影する濵田大介教諭(左)】
6日の都立新宿山吹高校の学校説明会に合わせて、同校前の公道上で新宿山吹高校自治委員会が行ったビラ撒きを学校当局が妨害・弾圧していたことが、11日わかった。新宿山吹高校自治委員会が公式ホームページで発表した。
今回のビラ撒きは前回の学校説明会のときに続き、公道上では2回目のビラ撒きとなる。新宿山吹高校自治 委員会は同校や自治委員会に関して紹介するビラを来場者に配布し、学校の良い所悪い所、そして自治委員会のビジョンを宣伝した。
画像=自治委員会のビラ
これまでも同校前の公道上では、昨年12月16日の同校文化祭「山吹祭」で学区なき活動家団が本紙への言論弾圧に抗議するビラを撒いたほか、今年7月にも都教委包囲ネットが新宿山吹高校の校民に向けオリンピック関連のビラを配布した前例がある。このように同校前公道上のビラ撒きは合法であり、警察の許可などは要しない。
山吹の暴力装置・滝口ら、再び弾圧
にもかかわらず、滝口則次主幹教諭は濵田大介教諭を伴って、ビラまきを行なっている磯田氏に対して高圧的に「学校の許可を得ろ」等の発言をしたり、付きまとったりするという妨害行為を行ったほか、濵田大介教諭や藤田豊副校長が未成年の磯田氏を無断で撮影するなどの行為を行った。
これを受け、9日から10日にかけて、自治委員会は梶山隆校長と、妨害行為を行った藤田副校長、滝口主幹教諭、濵田教諭に対して抗議声明を発出し、それぞれ書面で交付した。
自治委員会は抗議声明の中で、滝口則次主幹教諭が公道上のビラ撒きについて学校の許可が必要と発言したことと、立ちふさがりビラ撒きを妨害したことは表現の自由の侵害であり、もはや暴力であると指摘したほか、濵田大介教諭や藤田豊副校長が未成年の民間人である磯田氏を撮影した行為についても厳しく糾弾した。
滝口主幹教諭は抗議声明書を破棄
抗議声明書を受け取った滝口則次主幹教諭は磯田自治委員会議長の目の前で同書をくしゃくしゃに丸め、足蹴りするなどまるで小学校低学年以下の子供のような稚拙な対応に終始した。この光景を見た磯田氏は思わず現場で笑ってしまったようだ。一方、梶山隆校長と藤田豊副校長は抗議声明書を受け取り持ち帰った。
磯田議長、都教委包囲ネットと連携へ
今回の学校当局による弾圧行為を受け、磯田議長はこれまでも連絡を取っていた「都教委包囲ネット」の関係者と11日に会談し、学校当局によるこれまでの弾圧などの詳細を説明した。会談には生徒自治支援センターの平松けんじ所長(本紙前編集長)が同席した。
平松氏によると、会談では磯田氏と平松氏自身が今回の公道上でのビラ撒きに対する学校当局の不当弾圧やこれまで2年間にわたる学校当局による検閲・弾圧などの経緯を都教委包囲ネット関係者に説明し、さまざまな意見交換を行ったとのことだ。今後磯田氏ら自治委員会と都教委包囲ネットや関連団体と連携が強化されるとみられる。
(本紙編集局)