新宿山吹高校自治委員会の磯田航太郎自治長と都立新宿山吹高校の永浜裕之新校長が、6日、校長室で会談した。

 会談は磯田自治長による永浜新校長の就任への祝意表明として行われた。磯田自治長は会談の冒頭、永浜校長の就任に際して祝意文を読み上げ、着任を歓迎した。磯田自治長からの祝意表明に対し、永浜校長は「ありがとうございます。お祝いしていただいて。」と応じ、会談は終始和やかな友好ムードで進んだ。

冒頭、磯田自治長が牽制も終始友好ムード

 磯田自治長は祝意文の中で今後も自治委員会の活動を継続していくことを明言した上で、「前任校とは大きく勝手が違うとは思うが、不登校生や高校中退者のリスタートの場として設立された本校の存在意義を鑑み、本校の校風ならびに生徒の自由と人権を尊重し、生徒の声に耳を傾ける学校運営を期待する」とくぎを刺した。

 これに対し、永浜校長は1991年から9年間新宿山吹高校の教員を務めていたことを明かし、「(新宿山吹高校は)定年まで勤めたいと思っていたくらい好きな学校」だと話し、山吹の校風に十分な理解があることを強調。「山吹は、基本的には、自分で自分のことを管理するっていう学校」との見解を示し、今後も山吹の校風を尊重していく方針を示唆した。

磯田自治長は学校当局に協力呼びかけ

 また、磯田自治長は「生徒側の自治組織である私たち自治委員会と協力していただき、生徒の声を反映できる、より良い学校づくりを共に進めていってくれることを強く願う」「より良い山吹を共に創り出す関係を築き上げていきたい」と述べ、永浜校長に秋波を送った。

 これに対し、永浜校長は自治委員会の活動が山吹生のための活動であることを踏まえ、「(生徒のためというのは)私も同じ思い」と応じ、生徒のための学校運営を図っていく姿勢を見せた。

 一方で永浜校長は学校のことを校長がすべて決定するという現在の体制は、校長は「逆に言えば何かあったら責任を取らされる」が、山吹生側の自治委員会は「責任は取らなくていい」状態であるとも述べており、校長の独裁的決定権を覆すような学校運営のあり方について否定的な見解を示唆した。

自治委員会は学校当局と定期的な対話へ

 会談の際、永浜校長は磯田自治長に対し、今後また会談の機会を設けることを提案した。これを受け、磯田自治長は学校当局と異なる立場で協働して、山吹生の声が反映されるより良い学校作りを進めていく意向を示している。

 今回、永浜校長と磯田自治長の間で友好ムードが築かれたことにより、2017年から続いている自治委員会と学校当局の間の紛争は電撃的に終結へ向かっていく見通しだ。

(本紙編集局)